第63回九都県市首脳会議の結果概要について
本日(5月15日(水))、首都圏の九都県市の首脳が一堂に会して、広域的課題に積極 的に取り組むことを目的とした標記会議が開催されました。
会議では、本市をはじめ、各都県市の首脳からの提案等について協議し、国等へ要望 すること等を決定しました。内容については、別紙のとおりです。
なお、本市からは、別紙「3 意見交換に係る合意事項」(6)の「子どもの笑顔を守
る共同宣言について」を提案し、社会問題となっている虐待やいじめから子どもを守り、 次代を担う子ども一人ひとりが、笑顔で安心して暮らすことができる社会の実現に向けて、
「子どもの笑顔を守る」という強い決意を九都県市で共有するとともに、その姿勢を社会 全体に発信していくため、共同宣言を行いました。
出席者: 千 葉 県 知 事 森 田 健 作 東 京 都 知 事 猪 瀬 直 樹 神 奈 川 県 知 事 黒 岩 祐 治 横 浜 市 長 林 文 子 川 崎 市 長 阿 部 孝 夫
千 葉 市 長 熊 谷 俊 人 さ い た ま 市 副 市 長 小 林 敏 相 模 原 市 長 加 山 俊 夫
埼 玉 県 知 事 上 田 清 司(九都県市首脳会議座長)
<九都県市首脳会議 事務局> 埼玉県 企画総務課 電話 048-830-2117
相模原市発表資料 平成25年5月15日 担当 広域行政課
電話 042-769-8248
第 6 3 回 九 都 県 市 首 脳 会 議 の 結 果 概 要
平 成 2 5 年 5 月 1 5 日 九 都 県 市 首 脳 会 議 1 報告事項
(1)首脳会議で提案された諸問題についての検討状況等の報告について ア 石油コンビナ ート等民間企業の減災対策について
石油コンビナート等特別防災区域における減災対策の現状と課題を整理すると ともに、それらに対して、国・事業者・自治体がそれぞれの役割に基づいて講じ るべき取組をまとめた。
今後は、国・事業者・自治体の役割分担を踏まえ、技術基準の検証と見直し等 について国へ提案活動を行い、施設の早期改修等に関する事業者への働きかけや、 正確で速やかな情報提供等について、各自治体が実施するほか、内容に応じて九 都県市が連携して行うこととした。
イ 九都県市にお ける子育て支援策について
「社会全体で子育て家庭を応援している」気運を醸成するため、九都県市で子 育て応援イベントに共同出展したほか、鉄道会社等と連携して鉄道での安全なベ ビーカー利用に関するキャペーンを実施し、子育て応援ムーブメントを積極的に 発信した。
今後も各都県市で情報交換を行い、効果的な子育て支援策の実施等について検 討していくこととした。
ウ 女性の活躍による経済の活性化について
女 性が 働 きや すい 職 場環 境 づく りや 女 性の 活 躍を 応援 す る社 会 気運 の醸 成 を 図るため、九都県市が一体となった取組について意見交換等を行った。
その取組の一環として、経済団体に対し、女性の活躍による経済活性化に向け た取組を要請することとした。
今後も引き続き、九都県市が一体となった取組について検討を行うこととした。 エ 居所不明児童生徒に係る対策について
居所不明児童生徒に係る対策として、実態解明への方策、制度上の課題の抽出 及び未然防止に向けた取組について研究を行うこととし、併せて現在実施してい る事例について情報交換を行い、連携のできる取組について検討を行った。
今後は、居所不明児童生徒の実態把握と問題解消の方策及び未然防止に向けた 取組について、九都県市の実例や文部科学省の通知等を基に意見交換を重ねつつ、 それぞれの方策や取組に関する具体案をまとめることとした。
併せて、制度上の課題について検討を行うこととした。
オ 人口減少社会に対応した郊外部のまちづくりについて
今後の人口減少社会の到来を踏まえた郊外部の取組について、各都県市の情報 交換を行った。
今後は、引き続き諸課題の共通認識を深め、各都県市の郊外部における持続可 能で活力のあるまちづくりへの取組について意見交換を行っていくこととした。
2 協議に係る合意事項
(1)地方分権改革の推進に向けた取組について ア 地方分権改革の実現に向けた要求について
今後の地方分権改革が、個性豊かで活力に満ちた地域社会を実現するという基 本理念を貫徹し、真の分権型社会の実現に向けて着実に推進されるよう、九都県 市としての意見を取りまとめ、別紙1-1 から 別紙1-3 のとおり、国に対して 要求を行うこととした。
なお、今後は地方の自主財源の確保に向け、課税自主権の強化や地方交付税の 改革等について、国への要請のあり方を含めて研究することとした。
イ 首長の在任期間の制限に関する意見について
首長の在任期間の制限について、地方の自主性・自立性を高めるとともに、地 方政治改革を推進するため、九都県市としての意見を取りまとめ、別紙2 のとお り、意見表明を行うこととした。
(2)第8回首都圏連合フォーラムの開催について
第8回首都圏連合フォーラムの骨格となる開催要領を 別紙3 のとおり決定し、今 後、フォーラムの開催に向け、詳細なテーマ課題等を検討するなどの準備を進める こととした。
3 意見交換に係る合意事項
(1)首都圏中央連絡自 動車道等の早期全線開通と東京湾ア クアラインの通行料金の
(1)恒久的な引下げ等について
交通渋滞の解消や災害時における代替性の確保、地域経済の活性化など、首都圏 の諸課題を解決するため、首都圏中央連絡自動車道等の早期完成と、一体的で利用 しやすい料金体系の構築、とりわけ東京湾アクアライン通行料金の国策による恒久 的な引下げについて、九都県市としての意見を取りまとめ、別紙4 のとおり、国に 対して要望を行うこととした。
(2)首都圏中央連絡自動車道の料金低減について
外側の環状道路である首都圏中央連絡自動車道の料金については、環状道路機能 の発揮、並びに、公正妥当の観点から、一体的で利用しやすい料金体系の構築を見 据えつつ、圏央道が有効に利用されるよう、高速道路の標準的な料率の24.6円
/kmを踏まえ、料金を低減する策を講じることについて、九都県市としての意見
を取りまとめ、別紙4 のとおり、上記(1)と統合し、国に対して要請する ことと した。
(3)首都圏三環状道路等の整備促進と一体的で利用しやすい料金体系の構築について 首都圏の高速道路ネットワークの強化の観点から、外環など三環状道路の早期完 成、三環状道路の整備効果を最大限発揮する一体的な料金体系の構築、平成25年 度に期限を迎える料金割引の当面の継続・拡充、高速道路構造物の老朽化対策など、 九都県市としての意見を取りまとめ、別紙4 のとおり、上記(1)と統合し 、国に 対して要望を行うこととした。
(4)ビッグデータ・オープンデータのまちづくりへの活用について
人口減少や少子超高齢化が進む社会において、住民主体のまちづくりへの要請が 高まる中、行政情報の提供のあり方や、公共機関等が保有する大量の電子情報の活 用が大きな検討課題となっている。
そこで、各自治体が共通で保有していると思われる、複数の公共データを対象と し、共通ルールの策定や、アプリケーションの開発等をテーマとして、首都圏連合 協議会において、ビッグデータ・オープンデータの活用を研究することとした。
(5)子ども・子育て支援の推進について
待機児童対策や放課後児童健全育成等を含む子ども・子育て支援施策を推進して いくため、より柔軟な活用が可能な財源のあり方や深刻な保育士不足への対応につ いて、九都県市としての意見を取りまとめ、別紙5 のとおり、国に対して提 言を行 うこととした。
(6)子どもの笑顔を守る共同宣言について
社会問題となっている虐待やいじめから子どもを守り、次代を担う子ども一人ひ とりが、笑顔で安心して暮らすことができる社会の実現に向けて、「子どもの笑顔 を守る」という強い決意を九都県市で共有するとともに、その姿勢を社会全体に発 信していくため、 別紙6 のとおり、共同宣言を行った。
(7)生活扶助基準の見直しに伴う他制度に生じる影響について
生活扶助基準の見直しを行うことが閣議決定されたことを受け、当該基準を採用 している他の制度への影響が見込まれ、またその対応を各自治体で判断することが 求められることから、当該基準を採用している制度や見直しに伴い生じる影響につ いて、首都圏連合協議会において検討することとした。
(8)無料低額宿泊所等に対する法的整備について
無料低 額宿泊 所及 び法的 位置付 けの ない施 設等の 利用 者の権 利擁護 と自 立助長 の観点から適正な処遇を確保するとともに、いわゆる貧困ビジネスを排除するため、 九都県市としての意見を取りまとめ、別紙7 のとおり、国に対して要望を行うこと
とした。 4 その他
(1)「ミューザ川崎シンフォニーホール リニューアルオープン」について
川崎市から、ミューザ川崎シンフォニーホールについて、平成25年4月1日に リニュー アルオ ープ ンした こと及 び 平成25 年度の 主な イベン ト等に つ いて紹介 があった。
(2)「SAITAMA Criterium by Le Tour de France(さいたまクリテリウム byツールド フランス)」の開催について
さいたま市から、本年10月26日に開催される「ツールドフランス」の名を冠 した世界初の自転車競技イベント「SAITAMA Criterium by Le Tour de France(さ いたまクリテリウム by ツールドフランス)」について、紹介があった。
(3)高校生書評合戦首都大会2013について
東京都から、今年は大学生のビブリオバトル首都決戦2013に加え、11月2 3日(土)に全都立高校及び都内の私立、首都圏の高校に参加を呼びかける「高校 生書評合戦首都大会2013」を初めて開催することを紹介し、埼玉・千葉・神奈 川の各県内の高校生の参加を依頼した。
(4)「横浜音祭り2013」の開催について
横浜市から、市民参加・次世代育成・賑わいづくりに重点を置いた「横浜芸術ア クション事業」について、本年は音楽事業「横浜音祭り2013」を開催すること の紹介があった。
5 次回は、平成25年秋、埼玉県において開催する。
地方分権改革の実現に向けた要求
平成5年6月、衆議院及び参議院で「地方分権の推進に関する決議」が全会一 致で決議され、今年はこの決議が行われてから20年の節目となる。
地域の自主性・自立性を高め、個性豊かで活力に満ちた地域社会の実現のため には、地方分権改革の着実な推進が不可欠である。
そこで、本日、九都県市首脳会議は、政府に対し、真の分権型社会の構築に向 け、政治主導で迅速かつ全力で取り組み、地方の意見を十分に踏まえ大胆な改革 を断行するよう、以下の事項を強く要求する。
また、我々も当事者として、強力に改革を推進していく決意で臨むものである。
Ⅰ 真の分権型社会の実現
地方自治体が地域の特性を生かし自主的・自立的な行財政運営を行うことが できるよう、「補完性の原則」に則った国と地方の役割分担の適正化や、地方 の自由度の拡大などの観点から、次の改革を徹底して行うこと。
(1)更なる権限移譲の推進
国と地方の役割分担の徹底した見直しを進め、国から地方への権限移譲及 び都道府県から基礎自治体への権限移譲を大幅に進めること。
その際、地方自治体に財政負担が生じないよう、確実な財源措置を行うこ と。
(2)更なる義務付け・枠付け等の見直し
国による関与、義務付け・枠付けについては、地方からの意見を十分踏ま え、早期に、廃止を基本とした更なる見直しを徹底するとともに、法制化に より既に設定されたものの撤廃も含め、「従うべき基準」の設定は行わないこ と。
また、条例による法令の上書き権を認めるなど地方自治体の条例制定権を 拡大すること。
(3)ハローワークの地方移管など、国の出先機関の原則廃止の確実な実現 国の出先機関の事務・権限については、住民に身近な行政はできる限り地
方自治体にゆだねることを基本に、都道府県・指定都市に移譲し、国の出先 機関の原則廃止を確実に実現すること。
その際、事務事業に必要な税財源等を一体的に移譲するとともに、人員の
別紙1-1
移管については、地方と十分に協議を行うこと。
また、以下の事項を踏まえて積極的に取り組むこと。
ア ハローワークについては、地方が担っている事務・権限との一元化に より、住民の利便性向上などの大きなメリットを生み出せることから、 埼玉県・佐賀県における「ハローワーク特区」の実施にとどまらず、地 方への移管を早期に実現すること。
イ 直轄道路・直轄河川については、早期に国において財源措置等の具体 的な制度的枠組みを個別協議の前提として明示するとともに、地方が求 めるものについて適切な移管時期などを関係自治体と十分に協議した上 で、移管すること。
ウ ハローワーク、直轄道路・直轄河川以外の事務・権限については、地 方が求める事務・権限を速やかに移譲すること。
(4)「国と地方の協議の場」の実効性ある運営
国と地方は対等・協力の関係にあるとの基本認識のもと、引き続き地方の意 見を真摯に受け止め、確実に政策に反映させること。
そのため、分科会も含め、政策の企画・立案の段階から協議事項について 十分に説明するなど、実効性のある協議の運営を行うこと。
また、地方側の代表者の数を増やすとともに、指定都市の代表者を正式な 議員として位置付けるよう見直しを行うこと。
(5)地方分権改革の推進に関する方針の早期策定
地方分権改革は既存の中央集権体制からの転換である以上、政治主導でし かなし得ないことから、地方分権改革を推進するための政府の方針を速やか に策定すること。
また、策定する際には、地方の意見を十分に踏まえること。
(6)地方自治体の裁量権を広範に保障する地方自治法の抜本改正
現行の地方自治法をはじめとする地方自治制度は、地方自治体の組織・運 営の細目に至るまで規定し、事実上、国が地方行政を統制する仕組みとなっ ていることから、地方自治体の裁量権を広範に保障するため、地方の意見を 十分に踏まえ、早急に地方自治法を抜本改正すること。
(7)「自らの判断と責任で行政を運営する」という原則に立った国等の裁定的 関与の見直し
地方自治体が行った処分について、国や都道府県が審査請求・再審査請求 の手続を通じて関与する裁定的関与は、国民の権利利益を迅速かつ公正に救
済する仕組みにも配慮した上で、地方自治体が自らの判断と責任において行 政運営を果たせるよう見直すこと。
Ⅱ 真の分権型社会にふさわしい地方税財政制度の構築
地方の課税自主権の強化を前提とし、国と地方の役割分担に応じた税財政制 度を構築するため、次の改革を一体的かつ強力に推進すること。
その際には、我が国最大の大都市圏である九都県市の行財政需要を的確に反 映するなど、それぞれの地域の特性を十分に考慮すること。
(1)税源移譲の確実な推進
地方が担うべき事務と権限に見合った地方税源の充実強化を図るため、国 と地方の税体系を抜本的に見直し、地方への税源移譲を確実に進めること。 また、地方が真に住民に必要なサービスを自らの責任で自主的、効率的に 提供するため、税源の地域偏在性が小さく、安定的な税収を確保でき、自主 性・自立性を発揮できる地方税体系を構築すること。
(2)地方の参画の下での「社会保障・税一体改革」の推進と地方税財源の確保 地方自治体は、医療、介護及び子育て施策など幅広い社会保障行政におい て、サービスの運営・給付主体として、重要な役割を果たしている。
このことを踏まえ、社会保障・税番号制度を含め、今後の社会保障制度改 革に当たっては、「国と地方の協議の場」や「社会保障制度改革国民会議」を 通じて地方の意見を的確に反映させるとともに、新たな制度の詳細を早期に 提示し、地方が円滑な施行を図れるようにすること。
また、今後も増加が見込まれる社会保障分野に係る行政需要に見合った地 方税財源を確保すること。
(3)地方法人特別税及び地方法人特別譲与税の確実な撤廃
不 合 理 な 暫 定 措 置 で あ る 地 方 法 人 特 別 税 及 び 地 方 法 人 特 別 譲 与 税 は 確 実 に撤廃し、国税化された法人事業税を地方税として復元すること。
また、地域間の税収格差の是正は、都市の税源を奪い、その税収を地方間 で水平調整する方法ではなく、地方分権を踏まえた国・地方の税体系の実現 や、行財政需要を的確に反映させる地方交付税制度の構築など、地方税財政 制度を抜本的に改革する中で行うこと。
(4)地方の貴重な財源である自動車取得税及び自動車重量税の見直しにおける 地方税財源の確保
平成25年度与党税制改正大綱では、自動車取得税については廃止、自動車 重量税については軽減する等の措置を講ずる方向で見直しを行い、平成26年 度税制改正で具体的な結論を得ることとされているが、現時点で代替財源の 具体的な措置が明らかになっていない。
両税が地方自治体の都市基盤整備などの貴重な安定財源となってきた経緯 等を踏まえ、地方自治体に減収が生ずることのないよう、安定的な代替財源 は地方税により国の責任で確保することとし、具体的な代替財源を確保する ことなく両税を縮減しないこと。
(5)地球温暖化対策に必要な地方税財源を確保する制度の創設
地方自治体が地球温暖化対策に果たす役割と責任などを踏まえ、地方の意 見を取り入れながら、必要な地方税財源を確保する制度を早急に創設するこ と。
(6)課税自主権の拡大
神奈川県臨時特例企業税条例を違法、無効とした平成25年3月の最高裁判 決は、地方の課税自主権が、あまりに狭い範囲に止まっていることを示した ものである。現在の法律では、地方分権の推進や課税自主権の積極的な活用 を図ることが困難と言わざるを得ない。
この判決の補足意見で、地方自治体が法定外税を創設することの困難性が 示され、「国政レベルにおける立法推進に努めるほかない」と指摘されたこと を踏まえ、地方の課税自主権の拡大を制度的に保障するため、関係法令の抜 本的見直しの検討を進めること。
(7)地方の行財政需要の的確な把握、必要な交付税総額の確保及び臨時財政対 策債の廃止
地方交付税については、地方の行財政需要を的確に把握し、地方の安定的 財政運営に必要な交付税総額を確保すること。
平成 25 年度において地方公務員給与の削減を目的に地方交付税の削減が 行われたが、国の政策目的を果たすための手段として地方交付税を用いるこ とは、地方共有の固有財源という性格を否定するものである。
地方交付税は、地方共有の固有財源であることを明確にした上で、国によ る義務付けや政策誘導となるような措置を二度と行わないこと。
また、平成 25 年度に限り地方公務員給与の削減額に対応するものとして新 たに地方交付税措置される地域の元気づくり推進費は、各地方自治体のこれ までの人件費削減努力を反映して算定するとされている。しかし、この算定
方法は、職員数の削減について地方の努力では削減することのできない教育 や警察職員数も含まれており、適切とは言えないため見直すこと。
地方財源不足の解消は、これまでに発行した臨時財政対策債の償還財源を 含め、税源移譲や地方交付税の法定率引上げ等によって確実に対応すること とし、地方が国に代わって借り入れる臨時財政対策債を廃止すること。 なお、平成25年度の臨時財政対策債発行可能額の算定においては、財政力
指数の高い地方自治体に過大に配分されている算定方法を見直すこと。
(8)国庫補助負担金の抜本的な改革
国庫補助負担金については、地方への税源移譲を中心とした抜本的改革を 進めるべきであり、国は速やかにその工程を明らかにすること。
それまでの間、国庫補助負担金について、首都圏の都市基盤整備等の意義 や役割を踏まえた行政需要を斟酌した上で、各団体が担うべき事業の必要額 を安定的かつ確実に確保し、国の一方的な財源捻出の手段として総額削減は 行わないこと。
また、地方自治体間の財政調整は、地方交付税により行うべきであり、国 庫補助負担金等による財政力格差の是正は行わないこと。
さらに、地域自主戦略交付金の廃止に伴い、各省庁の交付金等に移行され たものを含め、事務手続をより一層簡素化するなど運用改善を図るとともに、 国の関与は最小限とし、地方の自由度を高め、地域の知恵と創意が生かされ る制度となるよう見直すこと。
(9)国と地方の役割分担を明確にした国直轄事業負担金の見直し
国直轄事業負担金の見直しに当たっては、国と地方の役割分担を明確にし た上で、国が行うべき事業は、国が全額費用負担し、地方が行うべき事業は、 権限と必要な税財源を移譲するとともに、見直しの具体的な手順等を盛り込 んだ工程を早急に示すこと。
ま た 、 国 直 轄 事 業 の 実 施 や 変 更 に 当 た っ て は 、 国 直 轄 事 業 負 担 金 を 負 担 する都道府県及び指定都市の意見を確実に反映すること。
なお、国は、地方が国に支出した国直轄事業負担金について、厳正な検査 を行い、不適切な支出を防止し、不適切な支出等があった場合は地方自治体 に負担金を返還する仕組みを検討すること。
Ⅲ 道州制の議論に当たって
道州制は地方分権を推進するためのものでなければならず、また、国と地方 双方の政府のあり方を再構築するものであることから、その議論に当たっては 基礎自治体や大都市制度のあり方も含め、「国と地方の協議の場」の活用など により地方の意見を十分に尊重すること。
また、道州制の議論にとらわれることなく、義務付け・枠付けの見直し、基 礎自治体への権限移譲、国の出先機関の原則廃止、税源移譲の推進等の改革を 一体的に進めること。
平成25年 月 日
内閣総理大臣 安倍 晋三 様
九都県市首脳会議
座長 埼 玉 県 知 事 上 田 清 司 千 葉 県 知 事 森 田 健 作 東 京 都 知 事 猪 瀬 直 樹 神 奈 川 県 知 事 黒 岩 祐 治 横 浜 市 長 林 文 子 川 崎 市 長 阿 部 孝 夫 千 葉 市 長 熊 谷 俊 人 さ い た ま 市 長 清 水 勇 人 相 模 原 市 長 加 山 俊 夫
課税自主権の拡大について
神奈川県臨時特例企業税条例を違法、無効とした平成25年3月の最高裁判 決は、地方の課税自主権が、あまりに狭い範囲に止まっていることを示した ものである。現在の法律では、地方分権の推進や課税自主権の積極的な活用 を図ることが困難と言わざるを得ない。
この判決の補足意見で、地方自治体が法定外税を創設することの困難性が 示され、「国政レベルにおける立法推進に努めるほかない」と指摘されたこと を踏まえ、地方の課税自主権の拡大を制度的に保障するため、関係法令の抜 本的見直しの検討を進めること。
平成25年 月 日
内閣総理大臣 安倍 晋三 様
九都県市首脳会議
座長 埼 玉 県 知 事 上 田 清 司 千 葉 県 知 事 森 田 健 作 東 京 都 知 事 猪 瀬 直 樹 神 奈 川 県 知 事 黒 岩 祐 治 横 浜 市 長 林 文 子 川 崎 市 長 阿 部 孝 夫 千 葉 市 長 熊 谷 俊 人 さ い た ま 市 長 清 水 勇 人 相 模 原 市 長 加 山 俊 夫
別紙1-2
地方の行財政需要の的確な把握、必要な交付税総額の確保
及び臨時財政対策債の廃止について
地方交付税については、地方の行財政需要を的確に把握し、地方の安定的財政 運営に必要な交付税総額を確保すること。
平成 25 年度において地方公務員給与の削減を目的に地方交付税の削減が行わ れたが、国の政策目的を果たすための手段として地方交付税を用いることは、地 方共有の固有財源という性格を否定するものである。
地方交付税は、地方共有の固有財源であることを明確にした上で、国による義 務付けや政策誘導となるような措置を二度と行わないこと。
また、平成 25 年度に限り地方公務員給与の削減額に対応するものとして新たに 地方交付税措置される地域の元気づくり推進費は、各地方自治体のこれまでの人 件費削減努力を反映して算定するとされている。しかし、この算定方法は、職員 数の削減について地方の努力では削減することのできない教育や警察職員数も含 まれており、適切とは言えないため見直すこと。
地方財源不足の解消は、これまでに発行した臨時財政対策債の償還財源を含め、 税源移譲や地方交付税の法定率引上げ等によって確実に対応することとし、地方 が国に代わって借り入れる臨時財政対策債を廃止すること。
なお、平成25年度の臨時財政対策債発行可能額の算定においては、財政力指数 の高い地方自治体に過大に配分されている算定方法を見直すこと。
平成25年 月 日
内閣総理大臣 安倍 晋三 様
九都県市首脳会議
座長 埼 玉 県 知 事 上 田 清 司 千 葉 県 知 事 森 田 健 作 東 京 都 知 事 猪 瀬 直 樹 神 奈 川 県 知 事 黒 岩 祐 治 横 浜 市 長 林 文 子 川 崎 市 長 阿 部 孝 夫 千 葉 市 長 熊 谷 俊 人 さ い た ま 市 長 清 水 勇 人 相 模 原 市 長 加 山 俊 夫
別紙1-3
首長の在任期間の制限に関する意見
首長の在任期間の制限については、九(八)都県市首脳会議において、全員 一致で意見を取りまとめ、平成18年11月以来、アピールしてきたところで あるが、地方の自主性・自立性を高めるとともに、地方政治改革を推進するた め、本日改めて、次のとおり意見を表明する。
首長の在任期間については、幅広い権限を有する首長の時間的分権という観 点から、地方分権の基本的な考え方である各自治体の「自己決定・自己責任」 の原則を尊重し、法律により一律に制限するのではなく、在任期間を制限する かどうかや、制限する場合の在任期数などを条例にゆだねる仕組みとするよう、 関係法令を改正すること。
平成25年5月15日
九都県市首脳会議
座長 埼 玉 県 知 事 上 田 清 司 千 葉 県 知 事 森 田 健 作 東 京 都 知 事 猪 瀬 直 樹 神 奈 川 県 知 事 黒 岩 祐 治 横 浜 市 長 林 文 子 川 崎 市 長 阿 部 孝 夫 千 葉 市 長 熊 谷 俊 人 さ い た ま 市 長 清 水 勇 人 相 模 原 市 長 加 山 俊 夫
別紙2
1 趣 旨 今後の首都圏における連携施策に取り組むため、
九都県市の首脳と経済界の代表等民間の方たちな
どによるフォーラムを設置し、行政と民間の取組
状況を踏まえ、幅広く率直な意見交換等を行う。
2 日 時 秋の首脳会議と同日に開催(2時間程度)
3 場 所 秋の 首脳会議と同じ場所
4 構成員 九都県市首脳、地域経済団体の代表、有識者等
5 テーマ 女性の活躍による首都圏経済の活性化
第 8 回 首 都 圏 連 合 フォ ー ラ ム開 催 要 領
別紙3
首都圏三環状道路の整備促進と一体的で利用しやすい
料金体系の構築について
高速道路網は 、国 民の暮らしの向 上や、活力ある国土 の形成 にとっ て欠く
ことのできない 重要な 社会基盤で ある。我が 国が国際競争 力を高め 、経済を
再 び 成 長 軌 道 に 戻 す た め には 、首 都 圏 の 高 速 道 路 ネ ッ ト ワー ク を 強 化 す る
ことが不可欠である。
とりわけ首都圏三環状道路は、交通渋滞の解消や環境の改善を図るほか、
都心に集中する交通を外側の環状道路へ適切に分散し、災害時において首
都圏の機能を維持するとともに日本の東西交通の分断を防ぎ、救援・復
旧活動を支える重要な社会資本である。
また、国際戦略総合特区や地域活性化総合特区等、わが国経済を牽引し
高 機 能 な 都 市へ と進 化さ せ る施 策を 展 開 する 上 でも 、首 都 圏 の交 通ネ ットワ
ークを強化する首都圏三環状道路の整備促進は急務である。
首都圏三環状道路 のうち東京 外 かく環状道路 については、関 越自 動車道
から東名高速道路までの区間について平成 24 年度から本格的に工事着手し
たところである。しかし、東名高速道路以南の区間については、未だに計画の
具体化が図られていない状況にあるなど、整備促進に向けたより一層の取組
が必要である。
首都圏中央連 絡自動車 道は、首 都圏から放射状 に延 びる高速道 路とネッ
トワークを形成し、日本の東西を結ぶ大動脈であるとともに、東京湾アクアライ
ンと一体となって、成田空港と羽田空港などの拠点を結ぶ広域的な幹線道路
ネットワークであるが、開通目標が明確でない大栄・横芝間等を含め、早期の
全線開通に向けた取組が急務である。
あわせて 、首都 圏三 環状道 路を 補 完する横 浜環 状北線 ・北 西線 につ いて
も早期開通に向けた取組が必要である。
一方で、首都圏三環状道路 の整 備が促進されても 、高速道路の運 営主体
や料金体系が異なる現状では、利用者にとってわかりにくいばかりか、外側の
首 都 圏 中 央 連 絡 自 動 車 道 を 利 用 す る 場 合 、内 側 の首 都 高 速 中 央 環 状 線 を
利用するよりも高い料金設定になっているため、都心の通過交通を外側の環
状道路に誘導するなどの効果が発揮されない。
別紙4
そのため 、都心 に集 中する 交通 を 外側 の環 状道 路へ 適切 に分散 し、首都
圏三環状道路の整備効果を最大限発揮させる、一体的で利用しやすい料金
体系を構築することが重要である。
例えば、首都圏中央連絡自動車道については、今年度中に東名高速道路
と関越自動車道までの区間がつながる予定であるが、区間毎に料金が異なる
現状や、多額の地方負担 が求めら れてきたにもか かわらず、全国路 線網の2
4.6円 /kmや 大都市近 郊区間 の首都圏中央連 絡自動車道 内側 の29.52
円/km よりも割高である。このことから、外側への交通誘導の観点を含めた一
体的な料金体系の構築を進めていくべきである。
また、東京湾アクアラインについては、平成26年3月まで、普通車800円な
どとする社会実験を実施しているが、実験前に比べて交通量は1.8倍に増加
し、特に、平 日の大 型車は 2倍以 上に増加 するなど 、首都 圏の「 人」 「もの」 の
動きが活発化された。このまま平成26年3月に通行料金引き下げが終了すれ
ば、首都圏経済に影響を及ぼしかねず、引き続きの取組が必要である。
さらに、開通から 50 年を迎える首都高速道路をはじめとする高速道路構造
物 は 、老朽 化 が進ん で おり 、そ の対 策 が急 がれ て いる 。そ のため 、大 規 模 更
新 等 の老 朽 化 対 策 につい て は 、高 速 道 路ネ ットワー クとして の機 能 を 維 持 し
ていく上で根幹に係わるものであることから、国の責任において必要な対策を
講じるべきである。
現在、国においては、高速道路料金や維持更新、整備のあり方などについ
て 検 討 が進 め ら れ て い る と こ ろで あ る が、九 都 県 市 と し て 次 の 事 項 を 要 望 す
る。
1 首都圏三環状道路は、交通渋滞の解消や環境の改善を図るほか、災
害時に、人や 物資 の輸送ルー トの多重化や避難 路など 、国 民の生 命や財
産を守る命の道としての重要な役割も担うため、事業中区間の確実な完成
を図るとともに、これらに必要となる財源を確保すること。
2 東京外かく環状道路の関越自動車道・東名高速道路間については、2020
年早期の開通に向け、整備促進を図るとともに、東名高速道路以南につい
て計画の早期具体化を図ること。
常 磐 自 動 車 道 ・ 東関 東 自 動 車道間 につ い て は 、開 通 目 標 に向け 、早 期
整備を図ること。
3 首都圏中央連絡自動車道については、早期完成に向け、より一層の整備
を推進すること。
大 栄 ・ 横 芝 間 や 横 浜 湘 南 道 路 及び 高 速 横 浜 環 状 南 線 な ど の開 通 目 標
が明 確 で な い 区 間 につ い て は 、環 状 道 路 と して 機 能 が発 揮 で き る よう 、早
期の全線開通に向けて取り組むこと。
あわせて 、首都圏 三環状道 路を補 完する横浜環状 北線・北 西線 につ い
ても早期開通に向けて取り組むこと。
4 都 心 に集 中 する 交通 を 外側 の環 状 道 路へ 適 切 に分散 し、首 都圏 三 環 状
道路など首都圏の高速道路ネットワークの整備効果を最大限発揮させるよ
う、首都圏中 央連絡 自動車道 内側 において 、一体的で 利用 しやすい 料金
体系の構築を図ること。
5 会社間乗継割引や大口・多頻度割引など、平成 25 年度末に割引措置の
実 施 期限 を迎 えるも のについ ては、一 体 的で 利用 しやすい 料金 体系 が実
現されるまで、平成 26 年度以降も継続・拡充を行い、財源については新た
な地方負担を求めないこと。
6 外 側 の環 状 道路 である 首 都圏中 央 連 絡自 動 車道 の料 金 につ いて は 、環
状 道 路 機能 の発 揮 、並 び に、公正妥 当 の観 点か ら 、一 体 的で 利用 しや す
い料金体系の構築を見据えつつ、圏央道が有効に利用されるよう、高速道
路の標準的な料率の24.6円/kmを踏まえ、料金を低減する策を講じるこ
と。
7 東 京 湾アクアラ インにつ いて は、一 体 的で利 用 しや すい 料金 体系 の構 築
を見据えつつ、現在行われている社会実験による交通、観光、企業 立地、
物 流 な ど の検 証 結 果 を 十 分 踏まえ 、国 策 と して 恒 久 的 な 通 行 料 金の引 下
げを実現すること。
8 首都高速道路をはじめとした高速道路構造物の老朽化対策については、
機能維持の根幹に係わる問題であることから、高速道路会社の民営化のス
キームをつくった国の責任において取組を進めること。
平成25年 月 日
内閣総理大臣 安 倍 晋 三 様
財 務 大 臣 麻 生 太 郎 様
国土交通大臣 太 田 昭 宏 様
内閣官房長官 菅 義 偉 様
内閣府特命担当大臣(防災)兼 国土強靭化担当大臣
古 屋 圭 司 様
内閣府特命担当大臣(経済財政政策)兼 経済再生担当大臣
甘 利 明 様
九都県市首脳会議
座 長 埼 玉 県 知 事 上 田 清 司
千 葉 県 知 事 森 田 健 作
東 京 都 知 事 猪 瀬 直 樹
神 奈 川 県 知 事 黒 岩 祐 治
横 浜 市 長 林 文 子
川 崎 市 長 阿 部 孝 夫
千 葉 市 長 熊 谷 俊 人
さ い た ま 市 長 清 水 勇 人
相 模 原 市 長 加 山 俊 夫
子ども・子育て支援の推進について
平成 25 年4月に国が発表した「待機児童解消加速化プラン」では、これ
までの各地方自治体による待機児童対策に関する独自施策 ・ 取組を国が財政
的・政策的に後押しする形で、 意欲のある地方自治体を強力に支援するとし
ています。
一方、子ども・子育て支援新制度の施行が平成 27 年4月に予定されてい
ます。制度の詳細については平成 25 年4月に国に設置された子ども・子育
て会議における検討を踏まえることとされていますが、 国の考え方も示され
ておらず、 その内容はいまだ明確になっていません。 国は、 新制度施行まで
の短期間で、 地方自治体が利用者や事業者に混乱を生じさせることなく、 円
滑に移行できるようにすることが必要です。
今後、 各地方自治体が地域の実情に応じて、 待機児童対策や放課後児童健
全育成等を含む子ども・子育て支援施策を推進していくためには、 新制度を
見据え、 新たに創設される給付制度との整合を図りつつ、 より柔軟な活用が
可能な財源のあり方や深刻な保育士不足への対応について、 さらに工夫が必
要です。
以上を踏まえ、次の事項について提言します。
1 財源の使途にかかる柔軟な仕組みの創設
子ども・子育てを取り巻く課題は地域により様々であり、 引き続き、 各
地方自治体が国による補助事業等と各地方自治体独自の施策 ・ 取組とを組
み合わせて迅速かつ柔軟に展開していく必要がある。
そのため、 現在の制度に加えて、 待機児童対策や子ども・子育て支援に
資する事業・取組であれば、 使途を限定せず、 各地方自治体の裁量で活用
できる財源の仕組みを創設すること。
別紙5
2 保育士確保のためのさらなる支援制度の創設
各地方自治体が待機児童対策を進めることにより、 保育士の需要はます
ます増大し、保育士の確保は喫緊の課題となっている。
厚生労働省の平成 24 年度補正予算に計上された保育士の処遇改善等に
ついては、新制度における保育士の処遇向上へ繋がるよう、終期のある基
金事業ではなく、継続性が担保されるよう制度化すること。
また、保育士確保のための支援をさらに充実させること。
平成 25 年 月 日
文部科学大臣 下 村 博 文 様
厚生労働大臣 田 村 憲 久 様
内閣府特命担当大臣 ( 少子化対策 ) 森 ま さ こ 様
九都県市首脳会議
座 長 埼 玉 県 知 事 上 田 清 司
千 葉 県 知 事 森 田 健 作
東 京 都 知 事 猪 瀬 直 樹
神 奈 川 県 知 事 黒 岩 祐 治
横 浜 市 長 林 文 子
川 崎 市 長 阿 部 孝 夫
千 葉 市 長 熊 谷 俊 人
さ い た ま 市 長 清 水 勇 人
相 模 原 市 長 加 山 俊 夫
子どもの笑顔を守る共同宣言
すべての子どもがスポーツ活動や文化活動などをとおして、 夢と希望を
抱き、輝かしい未来に向かっていきいきと健やかに成長していくことは、
社会全体の切なる願いです。
現在、社会問題となっている虐待やいじめから子どもを守り、次代を担
う子ども一人ひとりが、 笑顔で安心して暮らすことができる社会の実現に
向けて、次のとおり宣言します。
1 子どもは社会の財産
た から
子どもは、社会の一員としてかけがえのない存在であり、その健やか
な成長を社会全体で支えます。
2 子どもに寄り添う
子どもが常に大人に見守られていることを実感できるよう、子どもの
気持ちを理解し、大人と子どもが向き合い信頼し合える社会にします。
3 子どもの豊かな心を育む
子どもが自分自身を大切にするとともに他者を思いやり、自分らしく
生きる力を育みます。
4 虐待・いじめは許さない
家庭、学校、地域、行政等が連携し、虐待やいじめの根絶に向けた取
り組みをさらに進めます。
別紙6
平成25年5月15日
九都県市首脳会議
座 長 埼 玉 県 知 事 上 田 清 司
千 葉 県 知 事 森 田 健 作
東 京 都 知 事 猪 瀬 直 樹
神 奈 川 県 知 事 黒 岩 祐 治
横 浜 市 長 林 文 子
川 崎 市 長 阿 部 孝 夫
千 葉 市 長 熊 谷 俊 人
さ い た ま 市 長 清 水 勇 人
相 模 原 市 長 加 山 俊 夫
無料低額宿泊所等に対する法的整備について
無料低額宿泊所は、社会福祉法第2条第3項第8号に規定する「生計困 難者のために、無料又は低額な料金で、簡易住宅を貸し付け、又は宿泊所 その他の施設を利用させる事業」に基づき届出がされている施設であるが、 同様の事業を行いながら届出がない、社会福祉各法に法的位置付けのない 施設・共同住宅が増加傾向にある。
無料低額宿泊所の事業開始にあたっては、同法第69条第1項の規定に より1か月以内に届出を行わなければならないとされているが、届出を怠 った場合の罰則規定等はない。また、法令に施設基準等に関する最低基準 等の具体的な定めがないため、各自治体がガイドライン等において、設備 面及び運営面等の基準を定め、事業者に対し遵守するよう指導しているが、 行政指導であるため実効性の担保が十分とはいえない。さらに前記の法的 位置付けのない施設等については、届出もないため、事業実態を把握する こともできない状況である。
これらの施設は生活保護受給者を主な利用対象としているが、一部の事 業者においては、事業実態が不透明であったり、利用者にとって劣悪な居 住環境を提供したり、さらには利用者の弱い立場につけこむ悪質な行為な どが見受けられ、大きな社会問題となっている。
ついては、権利の擁護と自立助長の観点から利用者の適正な処遇を確保 するとともに、いわゆる貧困ビジネスを排除するため、無料低額宿泊所及 び法的位置付けのない施設等に対し、これら施設の定義及び位置付けを明 確にしたうえで施設基準、運営及び届出制を見直すなど、早急に法的整備 を行うことを強く要望する。
1 無 料低 額宿 泊所 及び 法的 位置付 けの ない 施設 等の 定義 や位 置付けを 明確にすること。
2 無料低額宿泊所に対して、届出制の見直し、設備・運営等の基準の明 確化、指導の権限強化など法的整備を行うこと。
3 法 的位 置付 けの ない 施設 等で無 料低 額宿 泊所 に準 じた 事業 を行って
別紙7
いるものについても、社会福祉事業に係る規定を準用するなど、法的責 務を明確にし、規制できるようにすること。
平成25年5月 日
厚生労働大臣 田 村 憲 久 様
九都県市首脳会議
座長 埼 玉 県 知 事 上 田 清 司 千 葉 県 知 事 森 田 健 作 東 京 都 知 事 猪 瀬 直 樹 神奈川県知事 黒 岩 祐 治 横 浜 市 長 林 文 子 川 崎 市 長 阿 部 孝 夫 千 葉 市 長 熊 谷 俊 人
さいたま市長 清 水 勇 人 相 模 原 市 長 加 山 俊 夫